第1回 スクールソフィアお花の教室主宰 高橋 美由紀さん

花と色の力を多くの人に伝え、花による笑顔の連鎖を未来につなげたい

花と色と心の専門家
スクールソフィアお花の教室主宰
「フラワーセラピー」セラピスト・インストラクター
高橋 美由紀さんをインタビューしました

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荒れた中学校で教師をしていた頃
誰の心にも届く花の力を実感

高橋美由紀さんが、花の力に気付いたのは、福岡県の中学校で教師をしていた頃である。学校には家庭崩壊などの事情で子どもらしく生きられない生徒も多く、警察の少年課に何度もお世話になるほど校内は荒れていた。生徒はかわいかったし教師の仕事も大好きだったが、できることには限界があり、美由紀さんも生徒たちもいろいろな意味で病んでいた。

そんな状況のなか、何となくスーパーで買った花を学校に持って行ってペットボトルに活けたとき、心が安らぐのを感じた美由紀さんは、それから学校に花を飾るようになった。そのうちに同僚の先生が竹製の花器を廊下に設置してくれ、次第に女子生徒も花を持ってきて世話をしてくれるようになった。

ある放課後、美由紀さんは驚きの光景を目撃した。不良と言われていた男子生徒がトイレの手洗い場で、道端で摘んできた野花を竹筒に挿していたのだ。
「思わず『ありがとう』と声をかけたら、『花が枯れてたからさ』と照れ臭そうにしていた。学校にお花があることで、すさんだ子どもの心にもお花の力が届いたのはすごいなと実感しました。このときの体験が、現在の私の仕事の原点となっています」(美由紀さん)。

タイでの学びで花の力を再認識し
花と色と心の深い関係を探求

その後、結婚した美由紀さんは教師を退職して上京。友達も知人もいない東京に来て、初めて「キャリアを手放してしまった」という心の奥底にある思いに気が付いたという。しかし、そのうちに妊娠・出産を経験し二人の子どもの子育てに追われる日々に、いつしかそんな思いも忘れていた。ママ友もできてようやく自分の基盤ができたと思っていた矢先、今度は夫の転勤でタイのバンコクに引っ越すことになったのである。

最初は、「知り合いもなく言葉も通じないタイに行くなんて、また一からやり直しだ」と思った美由紀さんだったが、「ちょうど上の子が小学校、下の子が幼稚園に入って昼間に自由な時間ができる。この機会に何か始めよう」と、この転機を前向きに考えるようになったという。

バンコクではタイマッサージやタイ料理などさまざまなレッスンに通ったが、「楽しいけど、自分が求めるものとは違う」と感じていた美由紀さん。その後、日本人の先生が教えるお花の教室に定期的に通いはじめた結果、家にあふれる花の香りや花からのメッセージを受け取ることで子どもたちは元気になり、美由紀さんも気持ちが穏やかになっていった。

美由紀さんはその教室でフラワーデザインの資格を取得。また、同じ花でも色や形によって受ける印象や感じ方が違うことから、色と人の心には大きな関係があると考え、カラーセラピーについても勉強。「センセーションカラーセラピー」セラピストの資格を取得した。

2007年に日本に帰国した後は、フラワーデザイン教室を主宰しながら、花と心の関係に着目したフラワーセラピーの資格を取得。イベントや講座などさまざまな場面で、のべ5000人以上の方々に花と色の力を伝えながらデータを取り続け、そこからフラワーデザインやカラーセラピーの知識と技術を組み合わせた独自のセラピーを考案し、養成講座を開講している。

より多くの人にフラワーセラピーを!
プロ養成が最終目標

「より多くの人にお花と色によるフラワーセラピーの効果を伝えるとともに、セラピーを実践できる人を増やすことが一番の目標です。私自身が出会える人は限られているけれど、独立した生徒さんを介して私が出会えない人たちにも知識や技術を伝授できれば、次世代の若い人たちにもお花と色の力を伝えていくことができるはず。お花を通じた笑顔と幸せの連鎖が、世界中に広がっていくことを目指しています」。

取材記事/グループ・アンテナ 深尾セツコ

高橋みゆきさん